コンサル企業、少なくともうちの会社は相当「働き方改革」している感がある
某大手コンサルティングファームに所属しているのですが、最近よく聞く「働き方改革」のいろいろな打ち手、「そんなんできて当たり前じゃん状態」に見えてます。
リモートワーク→あたりまえ
いろいろな客先を出入りするため、リモートワークができるしくみが整っていないと話になりません。
クライアントMTGがなく、内部の話もリモートで済むから、今日は1日リモートで、なんて日常茶飯事。
育児・出産に伴う休暇→あたりまえ
人事のサイトで「妻が出産したんだが」と申請すれば、育児休暇や出産一時金、その他もろもろの公的手続きについて漏れなく案内がきます。
申請フォーマットもそろっており、指示通りに動けば自然と全部受給、休暇取得までOK。
もちろんプロジェクト側と話はつけておく必要はありますが、半年くらい前から言い続けれれば通ります。
子供の送迎での遅出・早退→あたりまえ
「今日は妻の体調が悪いため、子供を保育園に送ってから出社します」
的なメール一本、チームメーリスに送れば済みます。
もちろん仕事の調整はつける前提で。
出社時間自由→あたりまえ
なんで9時きっかりに出社しなければならないのか?
満員電車で心身すり減った状態で仕事を始めるより、正味の仕事に精力的に取り組めるほうがはるかに生産性に効くが?
という価値観を多くの人が持っています。
定められた期限までに定めれられた品質のアウトプットを出せれば、その方法や作業場所は問わない。これが社内の不文律。
そのかわり期限と品質は超厳しい
とはいえいい事だらけでもなく、
- 仕事の難易度は超高い。なぜならクライアントや他のベンダさんができなかった仕事しか降ってこないから
- 仕事の期限は超短い。だからこそ移動時間含めた時間の使い方を抜本的に効率化する必要がある
- 仕事の時間は長くなることもある。クライアントの期待値は基本高いため、上手にコントロールできないとハマる
など、落とし穴にハマるリスクはいくらでもあります。
しくみ自体が最高に効率化されているからこそ、あとは自分の裁量でコントロールできないと死ぬ、ということ。
まとめ:「働き方改革」は「責任所在の見直し」の面が強い?
そう考えると、仕組みの上での働き方改革と仕事の役割分担の見直しは密接に関わっている気もします。
結局は「自分の仕事は、品質と期限を守ることを前提に、自分でちゃんとやりきる」こと、その価値観を社内で浸透させることがベースラインになるのではないでしょうか。