ユーザを騙すグロースハックは滅びてほしい
こちらの記事を読んで怒り心頭です。
宿泊予約サイト「Booking.com」はユーザーを操っているとする指摘 - GIGAZINE
著名な宿泊予約サイトがあこぎな騙しをやっていると糾弾する記事です。
ユーザを騙すサイトデザイン
記事からいくつかひどい点を抜粋します。
- 最安値じゃないのに「このコースは最安値」と誤解するような案内
- 4時間前に入った予約を「今予約が入りました」とポップアップ表示
- 実際は寝られないレベルの騒音を「気になるかもしれません」と小さく注意書き
業界が違えば景品表示法違反レベルのものだと思うんですけどね?
これはグロースハックなのか?
もしグロースハックの一環としてやっているならひどい話です。
グロースハックとは、Webサイトやアプリのデザイン(UIなど)の調整を通じて売上やユーザ数などのKPIを底上げする取り組みのこと。
楽天の購入完了ページにデフォルトでメルマガ登録にチェックが入っている(かつページの下の見えないところに表示されている)のもグロースハックの一例。
退会しようとしても退会メニューがサイトの奥底にひっそり隠されていて退会しにくくなっている、といのもそれ。
もちろんすべてのグロースハックがこういった悪質なものなわけではありません。
しかし今回のBooking.comの件、あからさまに悪徳グロースハックのカタマリじゃないですか。
その仕組みはユーザを騙していないか
Webであれアプリであれ、ユーザからすると見えるものがすべてです。
見えるものの中から自分の選びたい選択肢を選ぶ。これがユーザのできる動きです。
だからといって「見えるもの」を恣意的に操作してユーザの自由を奪うのはダメでしょう。
超えちゃいけないラインを超えています。
ユーザの意思決定の自由は確保したうえで選んでほしい選択肢を選んでもらいやすいようにする。
これがグロースハックの守備範囲というやつでしょう。
まとめ
ユーザを騙すグロースハックはクソです。
企業の論理やKPIに目がくらむあまりユーザを操作するようなサイトやサービスは信用できません。
たしかにユーザの大多数は「そのサイトは信用できるのか?」と疑いを持たない層でしょう。
だからといってそんなユーザを騙すようなマネをしていいのでしょうか?
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