スマホは屋根裏部屋の天窓みたいなもの
子供のとき、屋根裏部屋に憧れませんでしたか?ベッドに寝て天窓を見上げる風景を夢見ませんでしたか?
限られた視界の向こうには無限の宇宙。見えない窓枠の外側は好奇心と冒険心と想像力をくすぐりませんでしたか?
スマホも同じだと思うんですよね。
スマホは屋根裏部屋の天窓
スマホの画面の向こうは無限のインターネットの世界。
たった6インチ弱の小さな画面で、ぼくたちはその一部を切り取って覗きこんでいるわけです。
天窓なら窓枠は固定ですが、スマホだと指先を少し滑らせれば枠の外側やさらに奥が見られます。
なんでも見られる全能感、好奇心を満たす少しの自由度。
動かせる天窓は興味と好奇心を一手担ってしまう
だからスマホは人の興味を離さないんです。
もっと、もっと見たい。その先の見えないところ、もっと奥にはお宝があるはずだ。
だから憧れる。もっと!もっと!
そして、ぼくたちはスマホの世界に入っていくのでは。
視界は有限のリソース
でも視界というリソースには限りがあります。
天窓をのぞくのは、視界というリソースをそれに注ぐこと。そのぶん、他のものは当然見えなくなります。
さて、視界というリソースを、ぼくらはどこに注ぐべきか。身の回りの世界を見るか、天窓の向こうに夢中になるか。
まわりを気にせず天窓を見ていられるのは子供だけ
何を見ようが、どれだけ見ようが、それは人の自由です。
でも、自由には責任がつきまとうことを忘れてはいけません。
何も気にせず、ベッドに寝そべって天窓ばかり眺めている。部屋にホコリがたまろうが、隣で人が轢き殺されようが、天窓に夢中になる。
そんなんオトナのやることじゃあありませんよ。
まとめ
ポケモンGOが原因のながらスマホが叩かれていますが、原因をアプリに求めるのは実効性が薄いと思います。
むしろ、
- スマホとはなんなのか
- どのように人の注意を奪うのか
という点をわかりやすい例えで伝え、気づきを与えるほうがよいのではないでしょうか。
時間はかかるけど重要なのは、人の教育と啓蒙です。
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