こんな人口ピラミッド見たことない(ワイングラス型、カクテルグラス型)
みなさん社会の授業で一度は見たことがある「人口ピラミッド」。
多くの場合、国や自治体などの年齢別人口を示すために使われると思います。というか、その用途でしか使われているのを見たことがないのでは。
しかし、人口ピラミッドというデータの可視化はとてもわかりやすい表現です。特定の目的にのみしか使われないのは少しもったいない気も。
そんな思いがあったかは不明ですが、こんな人口ピラミッドが飛び出しました。
IT部門の人口ピラミッド問題にどう対処するか - ZDNet Japan
IT部門の人口ピラミッドです。
目からウロコですよね。人口ピラミッド=国や自治体の年齢別人口、という固定観念を持っていたことをまざまざと実感しました。
組織における年齢の分布は組織を管理する立場からすると気になるもの。長期に組織を運営する役員レベルの場合ならなおさらでしょう。
といっても、そのためのデータ可視化の表現手法として人口ピラミッドを持ってくるか・・・というのが正直な感想です。
しかし当記事で謳われている
- ワイングラス型
- カクテルグラス型
ですが・・・
年齢別の人数という意味では納得感があります。いろいろなクライアントのITや部門にお邪魔してきた立場からして、肌感とあっています。
しかしこのピラミッドがフィクションに見えるのは
男女比がおかしい
なんですよね。
通常、人口ピラミッドといえば、右と左で男女をあらわすもの。しかし当記事で紹介されているピラミッドは、あたかも男女を無視したIT部門の年齢別人口(横棒グラフ)を鏡面にしたようなイメージです。
実態としてIT部門の男女比なんてたかだか男:女=8:2くらいのものですから、実態をそのまま示すとなるとものすごく偏ったグラスになってしまいますね。
と突っ込んでみたところで、ではどのような人口ピラミッドがIT部門にとって望ましいのかに答えはありません。
組織の存続という意味では20−30代がボリュームゾーンであるほうがリスクが少ない、というのが旧来の組織のセオリーでしたが、
今って人材の流動化と求められるスキル変遷が激しい時代
ですから、単純に年齢別人口だけ見るのは片手落ちです。もっとスキルやケイパビリティの可視化や管理に役立つKPIを使わないとね。
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