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節約には「お金を払っていることを実感するしくみ」が実によく効く

質実剛健を目指しているけどなかなか実現できない。ついついツマラナイものにお金を出してしまう。

それ、「支払う」動作のハードルが高ければ回避できるかもしれません。

現金払いには無駄遣いを抑える効果がある:研究結果 | ライフハッカー[日本版]

こちらの記事では

人には、現金で支払うと、買ったものにひときわ価値を感じる傾向があります。これには、現金で購入したものに対してより愛着を覚えるという人の性質が関わっています。さらに、米消費者金融保護局(CFPB)の資金援助により行われた最近の研究により、現金で支払った場合には使う金額そのものが減ることも明らかになりました。さらにこの傾向は、現金で支払うよう積極的に呼びかけた場合に顕著だったとのことです。

2012年の研究では、カード払いの場合、金額が現金払いに比べて2倍になるとしても、人はためらいなく使うことが明らかになっていました。

という2つの点を指摘しています。

この根本にあるのは「お金を払っている実感」の有無ではないでしょうか。

なににせよ、ものごとを行うときには負担がつきものです。負担が大きければ大きいほど「わざわざそれをやっている」と感じるもの。

たとえば、駅で改札を通るときにSuicaでピッとやるときと、Suicaを忘れて切符で通るとき、どちらが「お金を払っている」感じがしますか?

たとえば、コンビニで120円の飲みものを買うときと、スマホゲームで120円の課金アイテムを買うとき、どちらが心理的なハードルが低いですか?

カード払いと現金払いでも同じです。現金払いのほうが多少面倒=動作のハードルが高いから、その動作自体が大きめに認識され、その価値をあらためて問いただす作用が生まれます。


逆に言うと、支払いのハードルが低いほど無駄遣いしてしまうのです。

そして最近のトレンドは決済の簡易化に傾倒しています。LINE Payしかり、ApplePayしかり。

これ、提供する企業側からするとで売上向上のための施策ということになります。

キレイに言えば利便性とコンバージョン率アップ、悪く言うと無駄遣いの促進。

これとかもそういう施策の悪例でしょう。

ソフトバンク、誤操作レベルの2クリックで自動的に寄付という新手の集金方法を開発 - Togetterまとめ


決済がより便利になった昨今、「お金を払っている」ことをいかに実感するか、実感するしくみをもつかが、節約のカギになってくるのではないでしょうか。

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