事をなすには動くこと。ただし戦略なしの行動はただの無鉄砲
未来を見据えた事業を考える仕事を続けて14年の方の寄稿を読みました。
これまでの常識や価値観が大きく変わってきている - 日経テクノロジーオンライン
- 社会が変化する「パラダイム・シフト」
- 変化はチャンス
- モデルやロジック構築よりもアクション
というのが彼の弁なのですが・・・
アクションを起こすにしても、どの方向に進めば勝てる可能性が高いのかという見定め=戦略なしの行動は単なる無鉄砲。死を招きます。
市場の状態、求められているもの、競合その他、戦略を考えるにあたって調べ、把握すべきことはたくさんあります。調べるのが大変なら知見を持っている人にコンタクトして話を聞くもよし。
何も調べず、周りを見ずに「こんなものを作りたい」の一心ですべてをかなぐり捨てて突き進むのは、正直言ってリスキーすぎます。
事業の勝ち負けは戦略を立てた時点で80%は決まっているもの。戦略がない事業が勝てる見込みは微塵もありません。
とはいえ、戦略ばかり考えて全く動かない「評論家くん」が役立たずなのは周知の事実。
特に異常なまでにリスク回避に走りがちな日本人にとって、「考えるより行動せよ」という冒頭の記事におけるアドバイスは有用だと思います。
しかし、それを字面だけ受け取って「勝ち目を考える前に行動」という選択をしてしまうのは浅はか。
そもそも事業を立てるにあたり考えるべき戦略は何か
それに含まれる要素はなにか、使えるフレームワークは
せっかくこういうのを考えるためのテンプレートがネットに転がってるのに、どうしてそこらへんから考えないかなあ。
そんなことを、かの中退した人の書いた事業内容とやらを読んで強く思いましたとさ。
(約800文字)